模型製作

どのように模型が出来上がるか、簡単にご紹介させて頂きます。
模型製作では、原型、金型、生産と多くの工程、技術により出来上がります。
どの工程においても入念な確認が必要であり、最終的にお客様が満足頂ける製品に作り上げて行き
ます。
模型製作
一般的な精密ダイキャスト製のOEM量産モデルが出来上がるまでの工程となります。
(設計・原型45日間/図面・金型65日間/生産30日間/輸送・検査15日間)
通常製作期間:155日間~

1.見積

模型化したい機種がお決まりの場合はカタログ・外観図などをご提示頂き、スケール(縮尺)、材質、
機能、製作数等のご要望を伺いながら製作費用を算出致します。

ご予算、納期、仕様を協議させて頂き製作決定。

2.設計

カタログ、図面データ(2D・3D)、ご提示出来る範囲の資料と実物の画像をご提示頂きます。画像については、こちらで撮影取材させて頂くことにより、イメージが掴めやすく時間の短縮にもなります。
※ご提示頂く資料については、ご契約時に守秘義務契約の締結をさせて頂き、厳重に取扱いさせ
て頂きます。
各資料を基に、パーツ構成・材質の割り振りを検討し、原型の製作に入ります。

3.原型製作

原形とは模型が完成した時のサイズ・形状をご確認頂くための最も重要な工程となります。
原型師が各資料を基にプラ材を加工しながら、細かなパーツ製作、彫刻を入れ仕上げます。

原型製作

出来上がった原型をお客様にご確認頂き、形状・イメージに相違がある場合は修正を行います。
又この段階で製品が完成した時に可動部、壊れやすい・ケガをしやすいパーツの確認を行い
形状をデフォルメさせるなどお客様と協議させて頂くことも重要なチェック項目となります。

原型製作
修正後の原型でご承認頂きましたら、
金型製作用の図面作成に入ります。
原型完成サンプル

原型完成サンプル

銅製マスター

銅製マスター

図面製作と同時に、主要となるパーツ部の原型を基に
銅製でマスターを製作します。
これは金型製作時に放電加工機で使用する原型マスターとなり
細かな形状、複雑な形状の再現に重要なマスターとなります。

4.金型図面作成

原型を基に金型製作用の精密なCAD図面を作成します。
出来上がりました図面を原型と同じ形状になっているか細かに確認を致します。
この確認事項も大変重要で、アール面の丸み、パーツ接合部の寸法など綿密に確認し金型製作
に入ります。

金型図面
金型図面

図面製作と同時に、金型のレイアウト(どのようにパーツを彫り込んでいくか)、
テーパライン(金型の合わせ部)・湯口(材料の流し口)の位置等を検討し、金型の元になる部材
を準備します。

5.金型製作

金型図面を基にEDM放電加工機、CNC加工機、CAMシステム放電加工機等、パーツサイズや形状
により様々な方法で金型の元になる部材(鉄材)に形状を彫り込んでいきます。

放電加工機 特殊金型 金型
放電加工機 特殊金型 金型

製作するパーツの形状・サイズにより様々な形の金型になります。

金型の仮完成時に射出成型・鋳造を行いトライ品(試し打ちサンプル)で形状、寸法、
パーツごとの組合せ勘合などの確認を行います。

トライ品パーツ トライ品組立サンプル
トライ品パーツ トライ品組立サンプル

塗装を施した後の厚みを考慮し正確に部品が組立てられるかも重要な確認作業となります。
又、ダイキャスト鋳造時に材料の空気が抜けるよう金型にエアー抜きを付けるなど、経験豊富な技術
も必要とされます。

何度か金型修正を行い、金型破損が起こらないように焼き入れをして完成。
いよいよパーツ製作、生産に入ります。

6.パーツ製作

金型完成後に各パーツを射出成型機・鋳造機により製作していきます。
材料を高温により溶かし、成型機にて金型内に材料が射出され、金型内で冷えた材料が固まり、
金型が開くとパーツが出来上がってきます。
この工程は機械の自動化ですが、機械操作・調整には技術が必要となります。

鋳造・成型パーツ 成型パーツ
鋳造・成型パーツ 成型パーツ
鋳造・成型パーツ 研磨作業

研磨作業

出来上がりましたパーツは塗装前に研磨・ゲートカット
等の処理を行います。
この段階で、仮の塗装・印刷を行い仮組立しました製品を
お客様に確認して頂き塗装の色、印刷の色・位置のご承認を
頂き、量産塗装・印刷工程に入ります。

7.塗装・印刷

処理をされたパーツは塗装・印刷の工程に入ります。塗
料がはじかれないように表面油分の洗浄処理を行い、静
電塗装機、手吹き塗装など材質・形状に合わせて塗装を
施します。
静電塗装機

静電塗装機

色違いの部分は塗装マスクを
製作し彩色塗装を施します。
彩色塗装

彩色塗装

各パーツ塗装が終わりましたら、ロゴ等のタンポ(パット)印刷を施します。

タンポ印刷版 タンポ印刷機 タンポ印刷サンプル
タンポ印刷版 タンポ印刷機 タンポ印刷サンプル

8.組立

塗装・印刷が終わりましたパーツを仮組し、問題点が有れば
ここで改善をし最終組立に入ります。
組立ライン

組立ライン

組立ラインには品質管理者を配置し不良が無いかをチェッ
クし、梱包前にも管理者がチェックを行います。最終組立が
品質にも影響する最も気を使う緊張する部分となります。
品質に問題がなければ、パッケージング・梱包に入ります。

9.成分検査

完成しました商品は、お客様のご要望に応じ、塗料・材料に有害成分が混入されていないか等
の試験を公的検査機関に出します。結果レポートが合格しましたら出荷を致します。
各試験項目についてはご相談下さい。

10.輸送・納品

海外での製作の場合、船や航空便により輸送し税関検査を通過後に国内に入荷します。

国内での検品を行い、ご指定場所に納品となります。